http://www.swetake.com/astro/iAG/iAG.html
(5/6追記)
DirectShowプラグインのログ出力ロジックが抜けていましたので
プラグインのみファイルを差し替えました。更新後の配布ファイルは
iAG_0_6_0-2.zipです。
(追記終)
主な変更点は以下の通りです。
1.キャプチャデバイス制御をプラグインとして実装しなおし。
2.利用しているDirectShow.NET内部の古い表現を書き換え。(機能変更なし)
3.ダークフレーム減算機能の追加。
4.64bitOS(x64)での動作確認。
1については、従来画像の入力部分はDirectShowべったりの実装だったのですが、この部分を切り離し、抽象化することにより、別途プラグインを準備すればDirectShow以外の入力もサポートできるようにしました。とはいってもまだ他のプラグインはありませんので実質的な機能向上は当面先になります。
2については、同梱しているDirectShowプラグインで利用しているDirectShow.NET内部にUCOM*という.NET1.1時代の表現があるのですが、これを.NET2.0以降の推奨表現に書き換えました。こちらも機能上の追加は特にありませんが、将来的にUCOM*の表現のサポートが終わった時のため対応です。
3については、キャプチャデバイスのダークフレームを取得する機能、およびそれを各取得フレームから減算する機能を追加しました。
キャプチャデバイスにホットピクセルがあるとガイドの妨げになりますので、これを低減する機能です。
ランダムノイズは画像合成によって、定点ノイズはこのダークフレーム減算機能によってそれぞれ低減できるかと思いますので、これらを組み合わせてより高精度なガイドができることを期待しています。
4については、iAG0.5.2まではx64プラットフォームでは正しく動作しなかったことに対する対応です。iAGではビルド時のターゲットプラットフォームをAnyCPUにしていたのですが、この場合32bitOSでは32bitアプリとして、64bitOSでは64bitアプリで動作します。しかしiAGで呼び出している一部のDLLが32bit版しかないため、正しく動作しませんでした。そこで、ターゲットプラットフォームをx86とし、64bitOS上でもWOW64経由の32bitアプリケーションとして動作するようにしました。
利用しているDLLの64bit版が出てくれば、64bitネイティブ動作版も検討してみたいと思います。
昨日このバージョンでのリリース前テスト撮影を行ってきました。
私の使用しているQCAM E3500はノイズが少なく、ダークフレーム減算機能は使っても使わなくても大差ないのですが、システム全体の安定性という観点では一応問題なく動作しました。

M51(RAW画像)
PENTAX75SDHF+EOS Kiss X2 ISO800 15min
RAW画像を未処理のまま640x480ピクセル等倍で切り出し。
黄砂の影響で透明度が非常に悪く、また気温も高めなので、酷い写真になっていますが、ガイド精度の確認ということで